医師が教える朝食の新常識あれこれ 魚とトマトの栄養効率は食べ方次第

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ダイエットには「具沢山の温スープ」

   朝食を抜くよりも食べた方が太らないと言われるが、これは1日の食事量が減るからだ。朝食を食べないと体はエネルギーを欲し、脳がたくさん食べるよう命令を出し、ドカ食いにつながってしまう。

   米ミズーリ大学の研究によると、卵、納豆、シラス、チーズ、ヨーグルトなど高タンパクのものを朝に食べると、脳の食欲に関する活動が低下して空腹を感じにくくなり、ダイエット効果が期待できる。

   朝食を抜くと、太るだけでなく、冷え症のリスクも高まる。東京有明医療大学の研究では、朝食を食べる回数が週に3日以下の人は、週4日以上朝食を食べる人よりも冷えを感じる割合が2倍以上になった。

   朝は臓器を動かすためにエネルギーが必要だが、朝食を食べないと体に蓄えたエネルギーを使う。人間の体は、エネルギーが減っていくことを冷えとして感じてしまう。

   冷え性対策になる朝食は「具沢山の温かいスープ」だ。具が多く入っていると噛む回数が増え、口の筋肉を使うので熱が発生する。

   さらに国立がん研究センターなどが2016年に発表した研究結果によると、朝食を抜くと脳出血のリスクも36%高くなる。

   高血圧の人が脳出血になりやすいが、朝食を食べないと、空腹のストレスから血圧が上がる傾向がある。

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