トランプ氏、個人ツイッター発信の都合よさ 対メディア「うそつき」批判の応酬

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オバマ氏「2期目」就任式と比較して「ワオ!」

   では、視聴者数でオバマ氏と比べた場合はどうか。調査会社のニールセンは同日、トランプ氏の就任式の中継を全米で約3100万人が見たとする推計を発表した。この発表を念頭に、トランプ氏は

「ワオ!テレビの視聴率が出た。3100万人が就任式を見た。これは非常に数字が良かった4年前よりも1100万人多い」

とツイート。オバマ氏の就任式よりも自らの就任式が注目されたことをアピールした。

   ただし、トランプ氏が比較の対象にしたのはオバマ氏の13年の「2期目」の就任式だ。ニールセンの推計によると、13年の就任式を見たのは2055万人で、トランプ氏の就任式よりも少なかったのは確かだ。ただ、09年のオバマ氏の「1期目」の就任式の視聴者は3779万人で、トランプ氏を大幅に上回っていた。トランプ氏はこの点については言及せず「スルー」した。

   トランプ氏個人にとどまらず、政権のチームとしても情報発信のあり方に問題が起きそうだ。英インディペンデント紙は1月22日(英国時間)、トランプ氏の大統領公式アカウントに書き込んでいるのは、選挙戦でトランプ陣営でソーシャルメディアを担当したダン・スカビーノ氏だと指摘。同紙は、スカビーノ氏の過去のツイートでは、ドイツで行われた極右グループへの抗議デモの動画を「イスラム国を支持するドイツのシリア難民」の様子だと書き込んだり、11年9月の同時多発テロは米国の自作自演などと主張するウェブサイトから多数の記事をシェアしていたりすることを問題視する記事を掲載している。

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