【女の相談室】初潮を赤飯で祝う「謎風習」 「DVでしょ」「男子の精通も祝福すべき」

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今どきママの7割は「お祝いしない」

   デリケートなお年頃ということもあり、自分が初潮を迎えた時に「赤飯でお祝いされてうれしかった」という人は少ない。働く女性向けサイト「マイナビウーマン」(2015年11月11日)が行なった「『初潮のお祝い』、自分の子どもにしてあげたい?」というアンケート調査(22~34歳の156人が対象)を見ると、「お祝いしたい」が28.2%、「お祝いしたくない」が71.8%だった。「お祝いしたくない」理由の大半が、「自分の時に嫌だったから」と答えている。

   生理用品メーカー「ユニ・チャーム」のウェブサイトの「お子さまの初潮のお祝いはしましたか?」調査でも、「はい」が35%。「いいえ」が65%だ。「はい」と答えた人でも、赤飯でお祝いするより、ケーキの方が多い。

   ところで、女性向けサイトの中には、「なぜ女の子の思春期だけお祝いするのでしょうか?   男の子の精通(せいつう)だってめでたいわけでしょう?」(『発言小町』2012年4月21日)といった疑問が目につく。精通とは、思春期の男の子が初めて射精を経験することで、女の子の初潮に相当する。夢精や自慰で経験することが多い。パンツを精液で濡らして恥ずかしい思いをした男性も多いだろう。実は、「男の子の精通もお祝いしましょう」と呼びかけた男子の育児本があり、今回と同じようにツイッター上で話題になったことがある。

   泌尿器科医の岩室紳也氏が2013年9月に出版した『ママもパパも知っておきたい   よくわかるオチンチンの話』(金の星社)だ。この中で岩室医師はこう書いた(要約抜粋)。

「早い子だと小学校3年生で精通があるので、『寝ているうちにオチンチンの先から白い液体が出ることがあるよ』と教えておきましょう。女の子に初潮があったとき、赤飯を炊いてお祝いをするところがあります。男の子に精通があったら、白いケーキでお祝いするのもいいでしょう」
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