「父親(の話)が出ているけど、僕なりの思いで語らせていただく」――。タレントの石原良純さん(55)は2017年1月23日、自身がコメンテーターを務める「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で、小池百合子・東京都知事の「ツイッター攻撃」に不快感を示した。
良純さんは、同番組内でたびたび「都政問題」に言及しており、小池知事はツイッターで「別人格とはいえ、コメンテーター選びにこそ違和感あり」(1月16日)、「親の負の遺産を無視して都政について語らせるのはどうかと思う」(1月12日)などと石原慎太郎・元都知事の親族がコメントすることに疑問を呈していた。
「(豊洲の土地購入の)経過が知りたいのは当然」
番組では、小池知事が1月20日の定例会見で、築地市場の移転先である豊洲の土地購入をめぐって住民が起こした行政訴訟の対応を検証し、その結果次第では石原元知事の賠償責任を認める可能性がある、という趣旨の発言を取り上げ、小池氏の判断を巡りコメンテーター陣が自論を展開していった。
石原元知事の次男である良純さんは、「(小池氏は)公に声が聞きたいのだろうと」と述べ、「(豊洲の土地購入の)経過が知りたいのは当然」と評価。司会の羽鳥慎一アナウンサー(45)から「(豊洲の土地購入などの経過について)なぜ石原氏は直接説明しないのか?」と質問されると、
「政治家・石原慎太郎を見ていると、興味のあることはやるけど、無いことは人に任せる。おろそかにしていた、そういう負の部分が大きくなって出てきた」
と回答した。
続けて、「(良純さんが)『都政を語ることに違和感がある』といわれることについてどう思うか」との問いに、小池氏からの「ツイッター攻撃」に触れ、
「そんなに面識がないのに、そう言われるのは困る」「55年生きてきて、それなりの思いがある。否定されるのは困る。父親(の話)が出ているけど、僕なりの思いで語らせていただく」
と宣言した。
コメンテーターの玉川徹氏も「子が親の責任を負うのはおかしい。視聴者には切り離してみてほしい」と助け舟を出していた。