自作の絵本の無料公開をめぐり、先日、ツイッター上で論争を繰り広げた「キングコング」の西野亮廣さん(36)と人気声優・明坂聡美さん(29)。ここに「ヤマカン」ことアニメ監督の山本寛さん(42)が「参戦」し、注目を集めている。
山本さんは西野さんについて、自身のブログで「彼の行動・活動に何ら異を唱えるものではないし、むしろ応援したい」と前置きした上で、西野さんが論争後に更新したブログ記事に疑問を投げかけた。
「声優・明坂聡美の危うさ」と題した長文ブログ
西野さんは2017年1月19日、自身の手がけた絵本「えんとつ町のプペル」(幻冬舎)のネット無料公開に踏み切った。これを受け、明坂さんは
「タダで提供できるものが良いもの程、作品の価値も、クリエイターに支払う対価も下げてしまう可能性がある」
などとツイッターに投稿。これを機に、西野さん本人とツイッター上で意見をぶつけあうことになった(J-CAST記事:キンコン西野VS明坂聡美 絵本「無料公開」で激しい応酬)。
西野さんは21日、「声優・明坂聡美の危うさ」と題したブログ記事を公開。ツイッター上でのやりとりを踏まえつつ、明坂さんの主張に改めて長文で反論した。ブログの最後では
「吊し上げるような形になってしまってごめんなさい。あなたが、あなたの周りのクリエイターさんのことをとても大切に想っていることは、痛いほど分かります」
としつつも、情報の無料化の波は止められないものだと説いた。
このバトルに自ら加わったのが、ヤマカンこと山本寛さんだった。21日、「西野くん」と題したブログ記事を投稿したのだ。
「小学生の美談はどこへいったの?」
ブログでは、まず「これからの文章は単なる『揚げ足取り』で、それ以上の意味はありません」と前置きしてから、
「タイトルからしてゲス。『明坂聡美って、ヤバいよね!?』と言わんばかりの、いやもう完全にそう言ってるか(笑)。年下の女性声優捕まえてピンポイントで。ゲスだね」
と、個人攻撃するようなタイトルに疑問を呈した。
そして、西野さんの一連の記述を追いながら、
「彼の主張はパッケージを買わせるための、TVでこそないがネットでの『無料公開』なんだ、と言いたいんだと解釈する。それはそれでいいんだけど、『2000円では買えない』という小学生の美談はどこへいったの?と疑問に思わざるを得ない」
と指摘した。西野さんは無料公開に踏み切った背景には「2000円は高い。自分で買えない」という小学生の声があったことを19日のブログで説明していた。
山本さんは、
「『本のプロモーションのために敢えて無料配布しまーす!』だったら、もう少しは理解が広がったはずだ。それを小学生のエピソードで美談に持ち込もうとする。別に悪いとは思わないが、ただただゲスいね」
とピシャリ。文中では計6回、フォントを大きくした「ゲス」という言葉が西野さんに向けて使われた。
山本さんのブログ記事はツイッター等でも話題を呼び、
「ヤマカン参戦の巻。いよいよもってしっちゃかめっちゃかに」
「俺が言いたいことがそのままここに書いてる」
「あームカつく理由がよくわかった」
といった声が上がっている。