「トランプの指をボタンから離せ」に12万人
トランプ氏が「核のボタン」を握ることについては、これまでにも懸念の声が寄せられていた。米国のNGO「プラウシェアーズ財団」は2016年12月から「トランプの指をボタンから離せ」と題した署名活動をウェブ上で展開し(現在は終了)、12万筆を集めた。
また、日本でも元防衛相の小野寺五典・自民政調会長代理がBSフジのプライムニュース(1月12日放送)で、トランプ氏の「感情的な」振る舞いに触れ、「この方が核のボタンを持つのか」という不安を多くの人に与えたのでは、と懸念を表明した。朝日新聞(ウェブ版、12日)などが報じた。
トランプ氏の正式就任前後にも、海外の大手メディアが一斉に「核」を含んだ見出しを打った。
「ドナルド・トランプが『核のフットボール』を手にする」(米NBC)
「トランプと核のコード」(英BBC)
「核のポーカー、トランプにベットしてはいけない」(米ブルームバーグ)
「トランプは人類を破滅させ得る核ミサイルのコードを手にした」(英デイリー・エクスプレス)
このうち、米ブルームバーグ記事(ウェブ版、現地時間1月19日)では、ポーカーゲームやゲーム理論を引き合いに出しながら、ミサイルや核をめぐる北朝鮮とのブラフの掛け合いの危険性などを指摘している。