同様の例は「500万本のうち0.006%」
hikarruさんは血液型についてあまり興味がなく、自分が何型であるか認識していなかったという。献血はこれまでにも2~3回したことがあったが、こうした通知は今までもらったことがなかったそうだ。
「献血後に届く血液の成分検査のハガキには、ABO式の部分は空白で、Rh式の部分はプラスと書いてありましたね。 下の方には『血液型の検査結果につきましては後日送付いたします』とも書いてありましたが、なんせ血液の成分以外は興味なかったので見てませんでした」
手紙には、希望すれば血液型を確定するための詳細な再検査を受けられるとも書かれていたため、hikarruさんは2月に再検査をしてもらうことにしたそうだ。
ところで、献血した人のうち「通常の検査で血液型を確定できなかった」という事例は、どの程度あるものなのか。日本赤十字社に聞いてみると、広報担当者は
「平成27年度に全国で検査した血液検体の本数は約500万本あり、そのうち通常の検査で血液型(ABO型)を確定できなかった件数の割合は約0.006%となります」
と説明した。
手紙にあった「めずらしい血液」とは、具体的には
「通常使用される血液型判定試薬で反応が弱い結果となるA型の亜型、B型の亜型、AB型の亜型などがあります」(広報担当者)
とのこと。中には通常検査では確定できないものがあり、再検査では唾液や高性能分析装置を用いるなど、それぞれに適した検査を選択して行うという。
なお、輸血の際は「基本的には、患者さんがA型の亜型の場合はA型の血液を輸血します」とのことだが、例外もあるそうだ。