「謝礼は支払い、交通費も出す」
サガテレビでは、応募規約には書いていないが、女性アナには、「報酬」ではなく「謝礼」を支払い、交通費などの必要な経費も出すとしている。
「女性アナ」の募集は1人とは限らず、5人ぐらいにローテーションで住まいに近いところで中継してもらうことなども検討しているという。
撮影中の発言については、「山の尾根に雲がかかってくると天気が崩れる」といった地域の言い伝えがある事実を踏まえてほしいということだとした。発言に基づくトラブルに責任を持たないとしたことについては、「あくまでも万が一のことが起きたときの話をしているだけです」と説明している。
今回の応募には、1月16日現在ですでに70歳以上の女性5人ほどから申し込みが来ているという。
労働問題に詳しい佐々木亮弁護士は、ある程度責任を伴う出演者をテレビ局が無報酬で募集することについて、労基法に抵触するかは「微妙なところだと思います」として、J-CASTニュースの取材に次のように話した。
「指示に従って役務を提供するという点から見れば、労働者性が生じてくるという気はします。女性アナ募集という表現も誤解を与えると思います。労働契約とみなされると違反になりますが、労働契約というほどは、募集内容が明確ではないですね。出演者が『都合で今日は出られません』ということが許されるとすると、労働者性という評価は低くなってしまいます」