「森のくまさん」作詞家にも関心 替え歌販売に慰謝料300万円

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アメリカ民謡を「作詞・作曲」で登録から

   「森のくまさん」は、1972年にNHKの音楽番組「みんなのうた」で初めて紹介された。アメリカ民謡であることは分かっていたが、当初は、日本語の作詞者が分からなかった。

   童謡を編曲した玉木宏樹さんが2010年に出版した著書「贋作・盗作音楽夜話」(北辰堂出版刊)などで明かしたところによると、数年後に馬場祥弘さんが自ら作詞・作曲したと主張し、文化庁にも直訴した結果、著作権が認められてJASRACに登録した。NHKのプロデューサーらによるその後の調査で、原曲の楽譜が見つかり、馬場さんは訳詞だけの登録になった。訳詞も、原曲の英語歌詞からかなり改変が加えられていることが分かった。

   JASRACの広報部では1月19日、「森のくまさん」が馬場さんの作詞・作曲として登録された経緯について、「個別契約のことについては、お話しはできないです」とJ-CASTニュースの取材に答えた。そのうえで、一般論として、訳詞も含めて本人が作ったという証明は難しいため、申し出があれば原則としてそのまま認めていると説明した。訳詞を登録するに当たっては、原曲に忠実かどうかは考慮されないとしている。

   なお、著作者人格権は本人が持っており、JASRACは管理していないため、ユニバーサルミュージックには馬場さんの意向を伝えただけだという。

   一方、ユニバーサルミュージックは、どんな判断でCD発売を決めたかについて、「適切な手続きを踏まえ発売しました。現時点で書面が届いていないので、これ以上のコメントは差し控えさせて下さい」と取材に答えた。

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