扶桑社は2017年1月18日、憲法改正などを主張する「日本会議」の活動を書いた新書『日本会議の研究』について、東京地裁からの販売差し止め命令に対し、異議を申し立てたと発表した。同社は「表現・出版の自由に関する重大な問題等がある」としている。
同書は、宗教法人の元幹部から「記述6か所が事実に反し社会的信用を失った」と販売差し止めを求められ、東京地裁は17年1月6日、このうちの1か所を削除しなければ販売を認められないとしていた。
「日本会議の研究」はノンフィクション作家・菅野完(たもつ)氏が執筆。16年5月に出版されると10万部以上を販売するベストセラーとなっていた。