韓国の外務省報道官「報道見て知った」
外務省の趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)報道官は17日の記者会見で、
「日本政府が再び不当な主張をしたことについて嘆かざるを得ない」
などと日本側の領有権主張を非難。竹島での慰安婦像設置計画については「報道を見て知った」として、「関連動向について確認したい」と述べるにとどめ、日韓合意については
「韓日両国政府がすべて誠実に、着実に履行しなければならない合意」
と、従来の立場を維持した。
釜山の日本領事館前に慰安婦像が設置されたことを受け、日本政府は1月9日に長嶺安政駐韓大使、森本康敬釜山総領事を一時帰国させている。政府は近く2人を韓国に帰任させる見通しだが、今回の竹島への慰安婦像設置に向けた動きが日本政府の判断に影響する可能性もある。趙報道官はこの点について、
「日本政府が判断して決定すること」
と述べるにとどめた。
菅義偉官房長官は1月17日夕方の定例会見で
「竹島の領有権に関する我が国の立場照らしても受け入れられず、きわめて遺憾。韓国側に対しては、報道を受け、直ちに強く抗議を行った。それと同時に、日韓、お互いの国が慰安婦問題については合意をしているわけだから、お互いのその合意に基づいてしっかり対応していく、そのことがきわめて重要」
と述べ、改めて竹島の慰安婦像設置計画を非難し、日韓合意の履行を求めた。