「イヤーキャンドル」は絶対に使わないように
そして、ガイドラインでは自分で掃除をする場合の注意点を次のようにアドバイスしている。
(1)耳を掃除する時はやりすぎない。オーバークリーニングは外耳道を刺激し、感染症を引き起こす可能性がある。
(2)耳の中に入れた物で皮膚を傷つけないよう細心の注意を払う。綿棒、ヘアピン、爪楊枝などは外耳道を傷つけたり、鼓膜に穴を開けたり、耳の骨の脱臼を招いたりしやすい。すると、難聴、めまい、耳鳴りなどの問題を引き起こす可能性がある。
(3)「イヤーキャンドル」は絶対に使用しない。この民間療法が耳垢を除去するという証拠はない。外耳道や鼓膜に重篤な損傷を引き起こす危険性がある(編集部注:イヤーキャンドルは、横向きに寝ている人の耳の穴に、中央部がちくわのように穴があいた細いロウソクを立てて火をつける。耳垢を吸引する効果があるとしてエステサロンなどで行なっているところもあり、通販でも個人用のロウソクのキットが売られている)。
(4)難聴、耳の充血、耳垂れ(排液)、出血、耳の痛みがある場合は医師に相談する。
(5)自分で耳垢を掃除しても大丈夫か、医師に相談する。特定の耳の病気や体の病気によって耳が詰まっている場合は、安全ではない可能性がある。