繊維大手の東洋紡と医療機器メーカーのユニオンツールは2017年1月11日、運転中の眠気を検知しアラームを鳴らす肌着を開発したと発表した。
バスやタクシー、トラック運転手などに着てもらい、居眠り事故を防ぐのがねらいで、2017年中の販売を目指す。
東洋紡とユニオンツールの発表資料によると、開発商品は運転手の心拍の間隔を測り、睡眠状態に陥ると心拍の波形が変わるパターンを利用し眠気があると判断、別の機器に無線で情報を飛ばしアラームを鳴らす仕組みだ。
心拍の波形の検知には、東洋紡が開発したフィルム状の電極や配線を貼り付けたウェアラブル用の生地「ココミ」を使い、普通の肌着と同じ着心地にした。また、心拍の変化から眠気を検知するアルゴリズム(計算式)はユニオンツールが開発した。運転者の心拍の変化や眠気を感じた時間、体の動きなどを記録できるため健康管理にも役立つ。現在、バス会社に委託し実証実験を行なっている。