あの国立劇場が、ピコ太郎さんの大ヒット曲「PPAP」をパロディー化し、話題を集めている。
太鼓や三味線、笛をフィーチャーした邦楽版PPAP、その名も「PNSP」(Pen-Nurisampo-Sampo-Pen)がYouTubeに投稿され、再生数を急激に伸ばしている。ネットユーザーから「なにやってんのwww」「演奏すごい」と驚きの声が上がった。
公式キャラ「くろごちゃん」も華麗に舞う
動画は2分ほどで、演奏者は唄のパートも含め7名。笛の独奏で幕を開け、そこに小鼓や太鼓の軽快なリズム、三味線の音が流れこんでいく。冒頭、原曲では電子音になっているあのメロディーが奏でられるが、原曲の面影はほとんどない。邦楽調に激しくアレンジされている。
前奏の後、「いよ~」の掛け声を合図に舞台脇から登場するのは、国立劇場の公式キャラクター「くろごちゃん」だ。右手にペン、左手に「三方」(さんぽう、神事でお供えの御饌=みけ=を乗せる台)を携えている。そして、
「I have a pen. I have a Sampo.uhh,Sampo-pen」
お馴染みのリズムに乗せて、くろごちゃんが踊る。太鼓のリズムは徐々に速くなり、曲調も激しさを増す。くろごちゃんは右手を三方、左手を塗三方(漆塗りした三方)に持ち替えて、ひらひらと舞う。
最後は
「Pen-Nurisampo-Sampo-Pen」
の掛け声で、バシッと動きを止めた。
この動画は、国立劇場が公式YouTubeアカウントを立ち上げた翌日の17年1月13日に投稿された。
週末にかけてじわじわ人気を集め、ツイッターなどで
「なにやってんのwww」
「ピコ太郎、影響及ぼし過ぎ!」
「演奏がとてもすごい」
と話題を集めた。15日、さまざまなメディアに取り上げられたこともあって、再生数が急増している。15日18時現在、およそ27万4000回だ。
一体、なぜこんな動画を投稿したのか。国立劇場は、動画の説明書き部分で「邦楽、伝統芸能の普及に一役買えればという思いです」とその意図を明かしている。