科学的に問題なくても「消費者に納得して頂くのは難しい」
ただ、質疑応答の中では、地下水モニタリングでの有害物質検出は「食の安全には直接の影響がないのではないか」という質問も出た。座長の平田氏は、
「(市場関係者は)地下に汚染があることによって、豊洲市場のブランドに影響が出ないかということを心配されている。科学的に見れば、土壌汚染対策法上では何の問題もないのですが、一般の消費者に納得して頂くのは難しい。安心のために、地下水の調査を続けています」
としていた。
今回の調査結果を踏まえて、小池百合子・東京都知事は豊洲市場への移転可否について難しい判断を迫られそうだ。日本経済新聞(電子版)などの14日午後の報道によれば、小池知事は調査結果について記者団に、
「想定を超える高い数値が出て驚いている。専門家会議が科学的な分析を進める」
などと話すにとどめたという。