デジタル表記で「1から6まで好きな数字にできる」
いったいなぜ、小学「8」年生なのか。同誌の斎藤慎編集長は1月12日のJ-CASTニュースの取材に、
「デジタル数字の8は白塗りになっていまして、雑誌を買った子供が数字のパーツに色を塗ることで、1から6まで好きな数字にすることができます」
と説明する。つまりは、単純な「8年生」ではなく、自分で学年を決められる「○年生」というイメージに近い誌名なのだという。
このように「学年の枠」をなくした雑誌とした理由については、
「学年誌が徐々に消えていくことに、編集者として寂しさを覚えていました。ただ同時に、学習誌自体の需要は決して無くなってはいないとも感じていました。実際、休刊となった学年誌にも万単位の読者がいましたから。そこで考えたのが、学年を問わず楽しんで頂ける『8年生』です」
と話す。
ただ実は、「小学8年生」が発売されるのは今回が初めてではない。16年7月にも一度同名の雑誌が発売されているが、その際は「一部の人の間でしか話題になりませんでした」(斎藤編集長)。そのため、今回の大反響については、
「なんでこのタイミングで注目を集めたのか分かりません。どうせなら、2月の発売直前に話題になってくれれば良かったのに(笑)」
と冗談めかしつつ、不思議そうに話していた。
なお、全学年向けの『8年生』が発行された後も『小学一年生』は引き続き発行される。そのため、斎藤編集長は「1年生は引き続き、そちらをお読みいただければと思います」としていた。
すでに17年2月発売分以降の刊行も決まっているといい、5月には「第2号」、7月には「第3号」が発売予定だとしていた。