2016年末の下り線「10キロ以上渋滞」 15年末より24回増える

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   年末年始(2016年12月28日~17年1月4日)の全国の高速道路の交通量は前年同期(2015年度)と比べて約3%増加し、10キロ以上の渋滞の回数も増加したが、30キロ以上の大渋滞の回数は逆に減少し、渋滞の分散化が進んだことが、国土交通省や高速道路会社の調べでわかった。

   年末年始の全国の高速道路の1日当たりの平均交通量は3万7900台で、前年の3万6900台に比べ、約3%増加した。交通量が増加したことから、10キロ以上の渋滞は166回と、前年の144回に比べ22回増えた。ただ、このうち30キロ以上の大渋滞は4回で、前年同期の6回に比べ、2回少なかった。同省が1月5日、発表した。

  • 年末年始の渋滞問題(画像はイメージ)
    年末年始の渋滞問題(画像はイメージ)
  • 年末年始の渋滞問題(画像はイメージ)

新年の上り線渋滞は、前年より2回減

   10キロ以上の渋滞は下り線が12月29日、上り線が1月2日に多く発生した。前年に比べると、年末の下り線の交通量が増加したため、下り線の渋滞回数は前年同期より24回増えた。一方、上り線の渋滞は前年より2回減った。

   年末年始の渋滞で最も長かったのは、東北自動車道上り線の加須インター(埼玉県)付近を先頭に1月2日17時10分ごろ発生した36.7キロ。続いて東名高速道路上り線の大和トンネル(神奈川県)付近を先頭に12月31日17時45分ごろ発生した33.9キロ。いずれも「事故と交通集中」が原因だった。

   前年の大渋滞は関越自動車道上り線の鶴ヶ島インター(埼玉県)付近で2016年1月2日18時10分ごろに起きた49.0キロがトップで、東北自動車道上り線の加須インター付近で、同じく1月2日の17時5分ごろに起きた42.0キロが続いた。いずれも「交通集中と事故」のためだ。

   前年の大渋滞が50キロに迫る49キロを筆頭に40キロ台だったのに対して、今回の年末年始は交通量が増えたにもかかわらず、30キロ台にとどまり、渋滞が緩和された形だ。事前の渋滞情報を基に、帰省ラッシュの移動時間をずらす分散化が進んだためとみられる。

   大動脈の東名高速道路の大渋滞も前年同期並みか、やや下回った。下り線の渋滞のピークは伊勢原バス停(神奈川県)付近を先頭に12月31日14時ごろに発生した28.7キロで、前年の音羽蒲郡インター(愛知県)付近(1月2日17時5分ごろ、35.6キロ)を下回った。上り線のピークは前述の大和トンネル付近を先頭に12月31日17時45分ごろ発生した33.9キロで、こちらは前年の1月3日16時55分ごろ、伊勢原バス停付近の33.3キロと大差はなかった。

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