歌手のASKAさん(58)が2017年1月13日、母親の死をブログで報告した。
「ひとりの人として、母親の死に目に会わせないようなことは、そんな非情なことはしないでください。僕を、不起訴にしてください」――。ブログによれば、ASKAさんは16年11月に覚せい剤取締法違反で逮捕(後に不起訴となり釈放)された際、こんな会話を警察と交わしていたという。
「泣き落としだと思われても構いません」
ASKAさんは13日朝、「空。」と題したブログ記事を投稿。数か月前から入院していたという母親の死について、具体的な日時などは書かれていないが、
「すべてから解放され、何歳の時を取り戻したのか想像はつきませんが、大きな寂しさと共に、きっと元気になってる母をこれから僕ら家族は見送って参ります。息子としての、一世一代の仕事です」
と報告した。その上で、「やれることは、すべてやったつもりです」として、現在の心境については「とても晴れ晴れとした、そして清々しい気持ちです」と明かしている。
ブログの中には、16年11月の逮捕時に警察と交わしたという会話を「再現」した文章も掲載している。それによると、ASKAさんは警察に対して、
「これは、泣き落としだと思われても構いません。母の命が長くないんです。これで裁判になると、少なくとも3ヶ月は、留置されなくてはなりません。ひとりの人として、母親の死に目に会わせないようなことは、そんな非情なことはしないでください。僕を、不起訴にしてください」
と訴えていたのだという。
ただ、その直後には「誤解のないよう書いておきますが、僕が不起訴になったのは、上のことが要因ではありません」として、「確証と事実に基づいてです」とも綴った。
釈放後には母親の見舞いへ
母の死を報告する今回のブログのコメント欄には、ファンから、
「お悔やみ申し上げます。お母さんとの思い出、本当に大事な宝物ですね」
「本当に不起訴になって良かった。最期までそばにいてくれた事がお母様にとって最高の親孝行だったのではないでしょうか」
「これからも遠くから見守ってくださるお母様が喜ばれるよう活動されてください」
といったメッセージが相次いで寄せられている。
ASKAさんは14年に覚せい剤取締法違反(使用、所持)に逮捕され、懲役3年、執行猶予4年の有罪判決を受けた。その後、16年11月に再び同法違反で逮捕され、12月19日に不起訴となり釈放された。
12月22日放送の情報番組『直撃LIVE!グッディ』(フジテレビ系)では、ASKAさんは釈放後、入院している母親の見舞いのために実家のある福岡へ戻ったと伝えていた。