就職試験で、一たん「不採用」の通知を受けた人に、再度「採用面接を受けませんか」と連絡があるケースがあるようで、インターネットで話題になっている。
「就職は縁」ともいわれるが、新卒採用の場合は大学3年生で就職活動を開始。内定をもらっても、4年生の卒業ギリギリまで頑張り続ける人もいる。一方の企業側も、人手不足に悩んではいるものの、「いい人材」を採用したい。そんなこともあり、企業が就職試験を再度呼びかけるケースは、まま見受けられるようだ。
「補欠合格」のようなもの
「不採用通知後の再面接の誘い」のケースについて、大学生の就活に詳しい大学ジャーナリストの石渡嶺司氏に2017年1月12日に話を聞くと、「そういったケースは昔からありますね。最終選考に残った学生は、企業がほしい学生であることは間違いありません。ボーダーライン上の人で、内定辞退などがあった場合などに声をかけることがあります」と話す。いわば、「補欠合格」のようなものらしい。
最近の学生の傾向として、「就職することを大前提に、たとえば第一志望のマスコミがダメなら、次に商社、その次はメーカーといった具合に、就活中に志望する企業がどんどん変わっていきます。そこに第一志望のマスコミから『再チャレンジしてみない』と声がかかれば、他社から内定をもらっていても、受け直す人はいるでしょう」という。
学生の「売り手市場」であることも手伝って、企業が「再チャレンジ」を促すケースは増えているとみている。
そうしたなか、インターネットのまとめブログで、「不採用通知来た企業からまた面接来てほしいって言われたんだが・・・」との、書き込み(1月11日付)が話題になっている。
書き込んだ主は、転職のため、その企業の中途採用の試験を受けたようで、「不採用」の通知があったのは2016年9月のこと。転職サイトからの申し込みだったようで、「また面接に来てほしい」との知らせは、「転職サイト経由じゃなくて、個人的にメールが来た」と明かしている。
寄せられたコメントには、
「これってなに? また募集かければいいことじゃないの??」
「ギリギリ不採用だったんだよ。繰り上げ当選w」
「行かぬが吉だよ。考えてみろよ、キープくん扱いなんだよ」
「まぁ普通に考えたら他に採用したヤツがすぐに辞めたんだろな... お前さえよければいいんじゃないの」
などとあり、さまざまな意見で盛り上がっている。書き込み主は結局、次の転職先を決めて、すでに働いているようだ。