タレントの藤井隆さんが、自身のツイッターに寄せられた「殺すぞ」ツイートに不快感を表している。
「公式とさせて頂いてる場で余計な事をつぶやくつもりも無いので最初で最後にします」――。2017年1月11日未明、こう前置きした上で、問題のツイートをしてきた人物に語りかけるようにツイッターで発信した。
「品のない言葉に慣れるつもりない」
藤井さんは「殺すぞ なんて一文を親や家族がそばにいる時に目にする悔しさ」と、問題の投稿を見つけた時の状況を振り返り、
「スルーが良しだそうですが、そんな品のない言葉に私は慣れるつもりもないですし充分こちらは嫌な気分になっておりますので大成功なさってるんですね」
と、ツイート主に皮肉を交えてコメントした。さらに、
「皆さんに好意を持って頂きたいなんておごりもないので読ませて頂きますが、わざわざありがとうなんて思わないですし、送信元を可哀想な人とも思わないです。同じ身分なので」
としつつ、
「ところが私はそこまでお人好しでもないので違う言葉で念を送っておきます。適当に言葉を使うなら適当にあしらわせて頂きます」
と、自分なりのやり方で、「殺すぞ」という言葉に対処していることを示した。
最後には、
「本来、楽しいはずのものを楽しめなくなるなんて私の本意では無いので。下品な言葉に心を支配される必要も無いので。ツイッターが嫌いにならないように、努めて軽くあしらいます」
と静かな怒りを込めながら、「大切したいお悔やみもつぶやきたくないこの場から今夜は大変失礼しました」(原文ママ)と結んだ。
「伝わる人には、きちんと伝わる」
藤井さんの連続ツイートは反響を呼び、ファンらからは
「藤井さんの大事にしている品格に感銘を受けます」
「伝わる人には、きちんと伝わる言葉だと思います」
「藤井隆さんの綺麗な心がむかしから大好きです!」
といった温かなコメントがいくつも寄せられた。俳優の大倉孝二さんも反応し、「俺は昨日、渋谷の路上で知らない人に 『キチガイ!』と言われました。色々ありますな。 鎮まれ、なんかそういった気持ち!」とツイートした。
これを受け、藤井さんは「メッセージありがとうございます。痛み入ります。ご心配頂いて、すみません...」と感謝の言葉を投稿した。
ネット上では、これまでにも多くの芸能人が同様の脅迫を受けてきた。過去何度も「殺害予告」を受けている、お笑いタレントの有吉弘行さんは「殺すとか脅迫する、お前みたいな奴がハエと同じぐらいいるのよ、自分が特別だと勘違いしている、お前に申し訳ないけど、それ、よくあるのよ。。。もう勘弁」(2015年3月9日)とツイートしたこともあり、心底辟易しているようだ。
こうした「殺す」などの投稿は、場合によっては脅迫などの罪に問われる可能性もある。
実際、逮捕例も珍しくない。2015年4月には、タレント・ふかわりょうさんのフェイスブックに「殺してやる」などと書き込んだ30代女性(当時)が脅迫の疑いで逮捕された。16年9月には、作詞家の秋元康さんを殺害するとツイートした塾講師男性(当時)が威力業務妨害容疑で逮捕されている。