菅義偉官房長官は2017年1月10日午前の記者会見で、政府が19年(平成31年)1月1日に皇太子さまの天皇即位にともなう儀式を行い、同日から新元号とする方向で検討に入ったとの報道について、
「報道されているような内容は承知していない。陛下の公務負担軽減を最優先で、静かに議論を進めていただいている」
と述べた。この「新元号」は、産経新聞が1月10日朝刊の1面トップ、毎日新聞が同日の夕刊1面トップ(いずれも東京本社最終版)で報じていた。天皇陛下が退位の意向を強くにじませた16年8月のビデオメッセージは、
「戦後70年という大きな節目を過ぎ、2年後には、平成30年を迎えます」
という言葉で始まっていた。