米大リーグ・マーリンズのイチロー選手(43)は2017年、日米通算26年目のシーズンを迎える。
年齢による体の衰えも指摘され、たびたび「限界説」が取り沙汰されるイチロー選手だが、まだまだ「現役を続けて欲しい」と考えるファンは多いようだ。今回、J-CASTニュースが行ったアンケート調査では、8割超の読者が「17年にイチロー選手は引退しない」と考えていることが分かった。
本人は「50歳まで現役」を公言
J-CASTニュースは16年12月18日から、「イチロー選手は2017年に現役を引退すると思いますか?」というテーマで読者アンケートを実施した。その結果を見ると、イチロー選手が17年に引退すると予想した人は16.1%(48票)。残りの83.4%(250票)は引退しないと予想しており、5倍以上となる圧倒的な差が付く結果となった。
本人が「50歳まで現役」という目標を公言している点や、16年に及ぶメジャー生活の1度も大きなケガを負ったことがない「体の丈夫さ」が、引退のイメージを遠ざける結果につながったとみられる。
今回のアンケート結果が示すように、いまだ「衰え知らず」のイメージが強いイチロー選手。昨年を振り返ってみれば、大リーグ記録を塗り替える日米通算4257安打を放ったほか、史上30人目となる大リーグ3000本安打を達成するなど数々の「金字塔」を打ち立てた。
昨シーズンは最終的に、327打席に立って95本のヒットを記録。打率2割9分1厘、22打点、10盗塁という成績を残した。出場試合数はメジャー最低となったものの、打率だけを見れば2011年シーズン以降で最高の数字となった。
このように昨季の数字だけをみると、イチロー選手の来シーズン成績には期待できそうだが、大リーグの選手成績を予想する米サイトの評価は厳しい。
来シーズンの予想成績は「打率2割4分5厘」
統計学に基づく「セイバーメトリクス」というシステムを用いて所属選手の成績予想を公開しているサイト「Rotochamp」では、17年シーズンのイチロー選手は167打席に立ち、
「打率2割4分5厘、0本塁打、10打点、5盗塁」
に終わると予測している。
別の予想サイトを見ても、「Composite」では打率2割6分9厘、「Steamer」では打率2割6分6厘と若干良い数字になっているが、打席数や盗塁数などはあまり変わらない結果だった。
とはいえ、こうした「限界説」をはねのけて数々の記録を残してきたのがイチロー選手だ。昨シーズンが始まる前も、多くの米メディアから「(大リーグ通算)3000本安打達成は厳しい」と叫ばれていたが、結果は大方の事前予想を覆す形になった。
はたして、イチロー選手は昨シーズンのように「限界説」を打ち破り、変わらぬ好成績を残すことができるのか。現役引退の可能性も含め、17年シーズンもイチロー選手のプレーから目が離せない。