Twitterポエムが流行る理由 黒歴史から「オシャレ」に価値転換

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AC金子みすゞ「こだまでしょうか」で市民権

   コラムニストの小田嶋隆氏は著書『ポエムに万歳!』(新潮社)で、ポエムは2012年頃に掲示板サイト「2ちゃんねる」で、ある投稿者が中学時代のポエム帳を発見し、そのあまりの幼稚さに焼却する前に2ちゃんねるで晒すことで「供養する」という試みからフューチャーされた、と指摘。さらに、東日本大震災後に頻繁に放送されたACジャパンのCMに引用された詩人・金子みすゞの作品「こだまでしょうか」で市民権を得たとしている。小田嶋さんは、

「(ポエムは)詩という文芸の衰退を受けて活性化しつつある不定形な感情の受け皿となっている」

とも書き、

「ポエムには巨大な需要があり、有望な市場が広がっている」

という。

   NHK・Eテレの『Rの法則』は2016年4月6日の放送で、「10代SNSポエムの世界」を特集した。

   番組には心理カウンセラーの塚越友子氏が登場し、ポエムの受容側には

「自分でも気づかなかった思いに気づくことで、自分の心が整理できる」
「周囲も同じような思いを抱えていると知り、不安の解消や安心感に寄与する」

といったメンタルヘルスケアの役割を果たし、発信側にも、

「もやもやした感情を言語化することで、物の見方が広がったり、抽象的に物事を考えられるようになるため、頭と心の成長につながる」

と解説している。

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