「畠山義就が好きになった」
自著の大躍進をどう感じているのか。J-CASTニュースの取材に、呉座さんは1月5日、
「中公ブランドと『応仁の乱』というタイトルで2万部くらいはいくかもしれないが、登場人物の多さが敬遠されて伸び悩むと予想していた。短期間にこれほど版を重ねるとは想像すらしておらず、正直驚いている。私が考えていた以上に一般の歴史愛好家の知識・知的好奇心は高いレベルだった」
と感想を寄せた。
執筆でこだわった点、苦労した点を聞いてみると、
「大勢の人々の様々な思惑が絡み合う応仁の乱をいかに分かりやすく描くか、それでいて図式的な説明に留まらない臨場感のある叙述を目指したため、非常に苦労した」
と明かした。
ちなみに、読者から「畠山義就が好きになった」「乱を止めようとしたが止められなかった、近衛文麿(元首相)のような将軍足利義政が何故か嫌いになれません」といった反響が寄せられているという。