「週1で飲酒」20代は最も少ない やっぱり「飲みニケーション」嫌いなの?

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「とりあえずビール」のグイ飲み世代とギャップ

   若者の酒の消費が減りつつある傾向について、キリンビールやメルシャンの事業管理等を手掛けるキリン(本社・東京都中野区)広報担当者はJ-CASTヘルスケアの取材に対し、理由のひとつに「多くの量を飲んで楽しむ酒より、少量を味わって飲むタイプの酒が増えている」点をあげる。

「ここ6~7年ほどはチューハイやサングリアといった果汁入りの酒の種類が増えており、若い世代にも飲まれています。クラフトビールもさまざまな種類が出ていて、ホップの香りや味わい、物によってはフルーツの風味をじっくりと楽しむものが多いです。若い世代は酒への導入としてこうしたフレーバーつきのものを選ぶ人が多くなり、『とりあえずビール』と言ってグイグイと飲んでいた世代とは嗜好が違うのかもしれません」

   ライフスタイルの変化も背景にありそうだ。スマートフォンやゲームなど酒を飲む以外の娯楽が多くなり、「自分の時間を増やす方向にシフトしている」ほか、同じ場所で同じ時間働く職場ばかりではなくなり、「かつては習慣的にあった、仕事終わりの同僚との飲み会が減っている」と担当者は話した。

   実態はどうだろうか。「週1回程度飲む」という千葉県在住の20代女性に聞くと、「周りには『甘い酒なら飲む』という友人は結構いる。量もそんなに多くは飲まない」という。「月3回くらい」の都内在住20代男性は、「家で飲む時もあるが缶1本、チューハイが多いかな」と話した。取材した限りでは、20代が「酒離れ」したわけではなく、少量のアルコールでもおいしく楽しく飲む傾向がみられた。

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