メディアは日ハムのアリゾナキャンプへ
外国にも補強の手を伸ばした。マリナーズからアルキメデス・カミネロ投手(ドミニカ共和国、大リーグ通算7勝)。投手陣の強化は急務であることがよく分かる。
打者ではケーシー・マギーをタイガースから取った。34歳の内野手だが、昨年はほとんど出場していない。この選手、2013年に楽天で活躍した実績を持つ。そのころのパワーが残っているか。
静かな高橋監督が一軍コーチをいじった。打撃コーチに二軍から二岡智宏を引き揚げた。現役時代からもっとも気心が知れた仲だ。
V奪還に向けてできることはやった、という思いを球団は持っていることだろう。これは監督の退路を断ったことにつながるわけで、高橋監督は2年目にして至上命令のプレッシャーとも戦うことになる。
「天下の長嶋茂雄、王貞治もクビにした球団だよ。だれがなっても勝てなきゃ終わり」 OBたちはいとも簡単に語る。なにが何でも勝て――球団の号令で、巨人は今月28日から宮崎で合同自主トレーニングを行う。
注目はメディアの扱いである。必死の巨人より、若くて明るい大谷を連日取り上げるだろう。日本ハムはアリゾナキャンプを張る。大谷は大リーグの話題も絡んで独走しそうである。
(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)