お笑い芸人のカンニング竹山さん(45)が2017年正月の新春特番で、いわゆる「ネット炎上」について持論を展開し、反響が広がっている。竹山さんは「『1000人いたと思ったんだけど、実は10人だった』とか、そういうこともある」として、炎上に加担するのはネット利用者のごく一部だとして、「ちょっと大げさにとらえ過ぎ」だと述べた。
炎上に参加する人の割合については、大筋で竹山さんの発言内容を裏付けるような研究も発表されており、番組内でもテロップで紹介された。一方、ツイッターなどには「気にしないとか馬鹿だろ」と、竹山さんの意見への異論も出ている。
「1年以内に炎上に書き込みしたことがあるネットユーザーは約0.5%」のテロップ
竹山さんの発言は2017年1月2日夜に放送された「新春TV放談2017」(NHK総合)で出た。「テレビは炎上とどう向き合うべきか?」というテーマの冒頭、竹山さんは
「なんかこう、炎上とかに対してちょっと考え過ぎなんじゃないか。数年前は炎上ってよく分からなかったから、『やばいことだ』ってずっと思い続けてたんですけど、よくよく考えたら、それがすべてじゃないですけど、『1000人いたと思ったんだけど、実は10人だった』とか。そういうこともあるわけだし...。炎上したからって、よくよく考えたら何なんだよ、と思う。何も動かねえよ!って。ちょっと大げさにとらえ過ぎの何年かがあったと思うんですよね。これから気にしない、という方向に行った方がいいような気がする」
との見方を披露した。
「炎上」させる人の数は実際のネット利用者の割合からすると非常に少なく、影響力は限定的だとの見方だ。竹山さんが発言している間、画面には
「1年以内に炎上に書き込みしたことがあるネットユーザーは約0.5%(およそ200人中1人の割合) 田中辰雄・山口 真一著『ネット炎上の研究』より」
という内容のテロップが表示された。