「あの昭和20年も酉年だった」
安倍首相はその後、記者から衆院解散の時期に関し、「2017年度予算案の審議や夏の都議会選、衆院の区割り変更などを勘案し、衆院解散は秋以降になるのではないか」との質問に対して、
「平成29年、きょうで4日目だが、この4日間、『解散』の二の字をまったく考えたことがなかった。今、質問されて初めて、『解散』という言葉が脳裏に浮かんだ。アベノミクスをふかしながら、しっかりと経済を成長させる。これが私たちの使命であり、最大の経済対策は来年度予算の早期成立だろう。今はそれに全力を傾けていきたい」
と答え、今現在、衆院解散の意向がないと否定した。そのうえで、通常国会の召集時期を「20日から始まる」と明言し、2017年の政権運営について「本年も経済最優先、鳥が大空をかけるようにさっそうと、デフレ脱却に向けて金融政策、財政政策、成長戦略の三本の矢を打ち続けていく」と語った。
安倍首相は一方で、
「あの昭和20年も酉年だった。我が国の戦後が始まった年だ。戦争ですべて失い、見渡す限りの焼け野原が広がっていたが、先人たちは決してあきらめなかった。廃墟と窮乏の中から、敢然と立ちあがり、戦後新しい憲法の下、平和で豊かな国を、今を生きる私たちのため、創り上げてくれた。本年はその日本国憲法の施行から70年という節目の年に当たる」
とも語った。