安倍首相、過去の酉年解散に2回言及 でも「この4日間、全く考えたことなかった」

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   安倍晋三首相は2017年1月4日、三重県伊勢市の年頭の記者会見に臨み、

「まったく(衆院)解散については考えていない。来年度予算の早期成立に全力を傾けていきたい」

と語った。

   一方で、安倍首相は会見の冒頭、「酉(とり)年は、しばしば、政治の大きな転換点となってきた」とも話し、2回にわたり過去の「酉年解散」に言及した。

  • 安倍晋三首相(2016年8月3日撮影)
    安倍晋三首相(2016年8月3日撮影)
  • 安倍晋三首相(2016年8月3日撮影)

「酉年は、しばしば、政治の大きな転換点となってきた」

   安倍首相は三重県伊勢市で約8分間、年頭会見を行い、冒頭で、

「本年は酉年だ。12年前、あの劇的な郵政解散があった。そのさらに12年前は自民党が戦後初めて野党になり、55年体制が崩壊した歴史的な年だった。佐藤総理が沖縄返還でアメリカと合意し、解散・総選挙に打って出た昭和44年も酉年だった。酉年は、しばしば、政治の大きな転換点となってきた」

と、今年の干支の「酉」に触れて、安倍首相はこう話した上で、

「本年は世界でもさまざまな国のリーダーが交代する。変化の1年となることが予想されるが、そうした先の見えない時代になって、大切なことはぶれないこと。これまでの軸をしっかり貫いていくことだ」

と展望した。経済最優先の意向を示し、「空から大地を見下ろす鳥の目のように世界地図全体を俯瞰しながら、積極的な外交を展開していく」と宣言した。

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