2014年から実施、三木谷社長らが毎年参拝
それにしても、どうしてこんな取り組みが?
愛宕神社が「Edy賽銭箱」の設置を始めたのは、2014年から。Edyの提供元・楽天からの提案でスタートした。
広報担当者によれば、以前から楽天では毎年、愛宕神社で三木谷浩史社長ら役員の初詣を行っている。
「こうしたご縁から、現金以外のお賽銭の方法としてご提案しましたところ、ご快諾をいただきました」
端末自体は通常の店舗などで使っているものと同じだが、紹介したような賽銭箱風の外装を楽天で作成し、神社に提供している。
「参拝者の方にも都心部の方が多いので、電子マネーも抵抗なく使っていただけているようです」
日本銀行の統計によれば、2008年から2015年までに電子マネーの決済件数は約4.5倍、決済金額は約6倍に達している。2017年も、その普及の動きはますます進む見込みだ。
とはいえ、記者が見た限りではEdy賽銭箱に挑戦する参拝客はまだまだ少数派だ。また、現在のところこうした取り組みを行っているのは愛宕神社のみ。「使いたい」という相談なども、今のところ具体的にはないという。