10区で幻の区間賞「個人の区間賞あげて~!」
終わってみれば、過去に優勝経験や好成績を残している大学が、きっちりとシード権を獲得した2017年の箱根駅伝だが、そうした中でキラリと光ったのが、オープン参加の関東学生連合だ。
関東学生連合は、予選会で惜しくも敗退した中央大学や東京農業大学、城西大学といった16人のランナーが集まるオープン参加のため、走破タイムも「参考記録」でしかない。だが、その10区(23.0キロメートル)を走った東京国際大学の照井明人選手(4年)が1時間10分58秒の快走を見せ、区間賞を獲得した順天堂大学の作田直也選手(4年)の1時間11分00秒を上回った。
いわば、「幻の区間賞」というわけだ。
17年箱根駅伝の予選会で、東京国際大学は10時間25分29秒で15位。その中で照井選手は1時間29秒で学内トップ(個人総合成績で27位)だった。初出場した2016年は、3区を走り13位だった。
照井選手の「幻の区間賞」に、ツイッターには、
「東京国際大学の照井くん、ナイスラン!」
「カッコよかったです。熱い走りは次の世代に残りますよ」
「個人の区間賞あげて~!」
「これくらいは表彰してあげてもいいと思うんですが... 学連選抜ではないから無理なんでしょうね。」
「素晴らしい! とても感動した!!」
「10区のタイムがお見事... OP参加なので参考記録だが確実に記憶に残る走りをしたと 思います!」
と、称賛の声が寄せられている。
ちなみに、関東学生連合の過去の最高成績は2008年の第84回大会の4位(相当、当時は関東学生選抜)。このときの監督が現在の青学大の原晋監督(49)だった。