日本航空(JAL)は2017年1月1日、富士山越しに上空から初日の出を眺められる、恒例の「初日の出・初富士フライト」を運航した。
JALが羽田発着の「初日の出フライト」を運航するのは今回が8回目。窓側の席は発売から30分ほどで売り切れる人気フライトだ。雲の向こうから上ってくる初日の出を前にした乗客からは大きな歓声が上がっていた。
昔の制服で乗務するCAも
JALが羽田空港から飛ばした便は、新年(17年1月1日)にちなんで「JL1711便」(ボーイング777-200型機)。夜明け前の6時頃に乗員・乗客297人を乗せて羽田空港を出発し、6時20分頃に富士山の北西側の南アルプス上空に到達。通常の巡航高度の半分程度の1万8000フィート(約5500メートル)で旋回しながら初日の出を待った。
同30分過ぎの空の向こうが雲の向こうから太陽が姿を見せ、機内に赤い光が差し込むと、乗客から歓声があがった。機体は上空を旋回するため、富士山は左右の窓に交互に現れる。乗客は席を移動しながら、写真撮影を楽しんでいた。その後機体は北上し、日光付近で折り返して8時頃に羽田空港に戻った。
17年の干支の酉(とり)にちなんで、客室乗務員(CA)の中には17年に「年女」になる人4世代(24、36、48、60歳)が搭乗。現行の制服以外に初代(1951~52年)、4代目(67~70年)、6代目(77~87年)、7代目(88~96年)の制服で乗務する人もおり、乗客の目を引いていた。
フライトには植木義晴社長や16年度「ミス日本グランプリ」松野未佳さん、「ミス日本ミス着物」織茂璃穏(おりも・りお)さんらが同乗し、搭乗証明書を配った。