2016年のNHK紅白歌合戦に出場するAKB48のメンバー48人が発表され、12月30日午後、リハーサルに臨んだ。例年のリハーサルと違うのは、各メンバーが歌うポジションが現時点では「ダミー」だという点だ。順位と、それにともなうポジションが12月31日の本番当日に発表されるためだが、「『恋チュン』なら指原」といったように、楽曲から特定のメンバーが連想されることも多い。
AKB48が披露する「夢の紅白選抜SPメドレー」を構成する曲目も、順位を推測するひとつのヒントになる可能性もありそうだ。
「なんとなーくやればいいのかな?」
AKBのリハーサルをめぐっては、制作統括の矢島良チーフプロデューサー(CP)は12月29日夜の囲み取材で、「ダミーの配置」で行うことを明らかにしていた。HKT48の指原莉乃さん(24)は29日夜放送の特番内で、ポジションが31日まで知らされないことを明かされ、
「ちょっと明日のリハーサル、どうすればいいんですか?」
などと困惑。司会の天野ひろゆきさん(46)が
「明日のリハーサルは、ふわっとやっといて...」
と応じると、指原さんは
「ふわっとやっといて?なんとなーくやればいいのかな??」
と、さらにいぶかしげにしていた。
2曲目は上位16人で歌う
メドレーでは09年発売の「RIVER」、16年3月発売の「君はメロディー」の2曲を4分40秒かけて披露。RIVERが紅白で披露されるのは09年以来7年ぶりで、12月29日に発表された48人が歌う。その後、「フライングゲット」(11年)をBGMに、上位16人の名前がステージ中央のモニターに映し出される。最後に名前が呼ばれた1位をセンターに16人で「君はメロディー」を披露する、という趣向だ。
この日のリハーサルでは、「ダミーで総選挙の順位を入れてある」として、16年の総選挙で1位だった指原さんがセンターだったが、指原さんは
「本番どうなるか分からないので、リハーサルのやりようがない」
とこぼしていた。
AKB48が紅白歌合戦で披露するメドレーでは、少なくとも1曲はその年に出した楽曲が含まれるのが慣例だ。AKBが16年に出したシングル曲は、「君はメロディー」(3月)、「翼はいらない」(6月)、「LOVE TRIP」(8月)、「ハイテンション」(11月)の、4曲。それぞれセンターは、HKT48の宮脇咲良さん(18)、向井地美音さん(むかいち・みおん)さん(18)、指原さん、AKB48の島崎遥香さん(22)だった。
15年の紅白では、元メンバーの前田敦子さん(25)、大島優子さん(28)がサプライズで登場した。リハーサルでは横山由依さん(24)が前田さんの位置を務めていた。サプライズを知らされていたのは横山さんを含めわずか数人で、本番のパフォーマンスの大半はリハーサルどおり進められていた。