2017年度予算案の甘い目算 頼みは「トランプ」、日銀、埋蔵金

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PB、2020年度黒字化の公約達成は「絶望的に」

   ただ、このように「無理を重ねて作り上げた数字」(全国紙経済部デスク)だけに、先行きの経済情勢によって、見込みが外れる恐れもある。特に、トランプ次期政権がまだ発足もしていない段階での円安・株高だけに、「期待先行」の段階であり、米国経済が好調な場合も、米国の継続的な利上げが予想される中で、日本だけゼロ金利を維持できる保証はない。「円高への反転や金利上昇リスクはある」(エコノミスト)。

   そもそも、政府が健全化の指標とする「基礎的財政収支(PB)」の赤字は2017年度予算案で10.8兆円を超え、5年ぶりに悪化する。税収増を見込んでも、社会保障費などが増えるためで、国・地方合計のPBを2020年度に黒字化する政府の公約達成はいよいよ絶望的になってきた。

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