LINEは2016年12月28日、運営するまとめサイト「NAVERまとめ」について、著作権侵害の申告があったまとめ記事を一時的に非表示とするシステムを導入したと発表した。
ウェブサイトで公表されたプレスリリースによると、「NAVERまとめ」ではこれまでも、記事の全件監視を365日体制で実施してきた。すでに、法令違反や権利侵害をはじめガイドラインへの抵触が認められた33.7%の記事を非表示にしたという。
12月8日からは「みなし非表示対応」として、権利者に著作権侵害の申告を受けた時点で該当記事を非表示にするシステムを導入した。
非表示となった記事は、作成者に許諾の有無などを確認の上、「妥当であると判断される場合」のみ表示を再開させるという。
また、作成者情報の開示請求に関しても、12月20日から運用を変更。作成者が正当な理由のないまま他人の著作物を利用し、請求者が著作権者本人であることを確認できた場合は、作成者の同意を得られなくても開示するという。
加えて、同サイトがLINEやNAVERまとめに批判的な記事を「noindex処理」(編注:検索エンジンの検索対象から外す処理)している、との一部報道については、あくまで品質が不十分な記事やスパム行為への対応策であり、「内容とは無関係に機械的にnoindex処理がなされた」と反論した。
一方で、「権利侵害申告後の事後対応となってしまう点や、侵害されている権利者側の皆様に手間をお掛けしてしまう点」を「解決できていない課題」として挙げている。