「販売促進に繋がるように、福島県と協議していきたい」
だが、福島県産食品の販売促進を目的としたこのポイント制度に、インターネット上では「逆効果になってしまうのでは?」と不安視する声も多く出た。ツイッターやネット掲示板には、
「福島産食品のイメージダウンになるだけじゃない?」
「いや福島県産の農産物美味しいし売りたいのはわかるけど、こういう形だと裏目に出そうな」
「あれだけ厳密な検査をして、それでも未だに福島産が不安だなんて言ってる人たちには逆効果な気も」
といった指摘が数多く見つかる。
では、ポイント制度の導入を「当事者」である福島県内の生産者はどう考えるのか。J-CASTニュースの取材に応じた農場関係者の60代女性は26日、
「県産食品だけを特別扱いするようなことは、イメージがよくないように感じます。しっかりと検査を行っていて安全が保障されている食品なのに、こうした制度を見て『何か問題があるのかな』と考える人も出てしまいそうで。かえって、逆効果になるのではないでしょうか」
と不安気に話す。また、二本松農園(二本松市)の担当者は26日のJ-CASTニュースの取材に、
「ポイント制度自体は悪いことじゃないと思います。ただ、農家のメリットになるかどうかが不安です。過去に国や県が行った風評被害対策の中には、中間業者だけが得をして、現場の利益に全く繋がらなかったものもありましたから」
と指摘する。その上で、今回のポイント制度についても「できるだけ農家の声を聞いて、現場の利益になるキャンペーンになって欲しいと思います」としていた。
こうした意見が現場から出ていることについて、農水省食品流通課の担当者は、
「販売促進に繋がるキャンペーンになるように、具体的な仕組みを福島県と協議していきたい」
と話していた。ツイッターなどには「ポイント目当ての購入は増えそう」と、ポイントキャンペーンに期待する声もみられる。