虐待や高齢化社会がらみも
4位の「『ホラーすぎる』と話題の絵本」は近年、しばしば問題になる「虐待」をテーマにしている。MOMOさん作、YUKOさんの絵。本のタイトルは『わかってほしい』(クレヨンハウス)。作者の子供時代の実体験がもとになっているロングセラーだ。
5位の『彼女の家出』(文化出版局)は、50歳を過ぎていつのまにか還暦が近づいてきた女性の、悩ましい日々のつぶやきだ。高齢化社会。迫りくる老後をどう生きるか。今から心構えをしておかねばならない。「熟年離婚」や「おひとりさま」が頭をよぎる。その意味ではこれも今日的な本だった。
6位には、『フリーメイスン 3WAYヘルメットバッグBOOK』(宝島社)が入った。謎のベールに包まれていたフリーメイスンの実像に迫った本だ。7位には英語参考書のベストセラー『Forest』が新名称を公募する話。新たな版元がいいずな書店になった経緯などを書いた。8位は、SMAP草彅剛さんの20年間のクロニクル本『Okiraku 2 通常版』(KADOKAWA)の紹介。草彅さんの仕事への思いや人生観などが詰まった1冊だ。9位は新創刊の分冊百科『ディズニーツムツム編みぐるみコレクション』(アシェット・コレクションズ・ジャパン)、10位には子供の寝かしつけ絵本、『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)の紹介記事が入った。