馬の脳は無駄にエネルギーを使わない
「馬は群れで暮らしているので、ほかの馬の感情を読み取る能力を持っていますが、その能力を人間に対しても使っていることがわかりました。興味深いのは、馬の顔と人間の顔は劇的に違うのに、馬は種の壁を乗り越え、人間の怒りなどの否定的な感情を、瞬時に、しかも正確に判断できることです。これはすごいことです」
確かに私たち人間は、馬の顔写真をいきなり見せられても、「喜んでいる」のか「怒っている」のか、すぐには分からない。馬にはそれができる。ちなみに、人間の「笑っている」写真に特に反応がなかったのは、スミス博士によると「動物にとって、危険を認識することが特に重要で、それ以外のことでは脳は無駄にエネルギーを使わない」からだそうだ。