「ホッチキスの針」「刃物」... 歳末に居酒屋異物混入告発相次ぐ

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   東京・神奈川の居酒屋で食べ物に異物が混入していたという報告が、ツイッター上で相次ぐ騒ぎになっている。いずれも混入ルートは不明だが、いったん店が対応したにもかかわらず、その対応を問うために告発に及んでいるようだ。なかには1年以上も前の混入を、この時期に告発した例もある。

   「髪の毛程度ならまだしもホッチキス...口の中に入ってから気付いてます」。居酒屋「300B ONE」の新宿店で食事をしたという女性は2016年12月27日、ツイッターでこう不満を漏らした。

  • どうしてホッチキスの針が入ったのか(写真は記事とは関係ありません)
    どうしてホッチキスの針が入ったのか(写真は記事とは関係ありません)
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「上の者は忙しくて手が離せません」

   この女性によると、25日に店に行き、注文したハンバーグの中にホッチキスの針が入っていたという。そこで、店員にこのことを伝えたが謝罪はなく、上司に話したか聞くと、「上の者は忙しくて手が離せません」などと言われた。こうした対応ぶりに怒って、店から出るときに「ホッチキスを返してください!」と店員に言うと、ようやく店長が出てきた。しかし、針はもう捨ててしまったという説明だけだったという。

   翌26日になって、「300B ONE」のツイッターあてに、代表の電話番号を教えるよう求めると、ブロックされてしまった。これに反発してツイッターで訴えることにしたという。女性は、「もし飲み込んでたら。。。」と恐怖感を訴え、保健所などに通報したいともしている。

   最初のツイートは、4万件以上もリツイートされ、店側には、対応を疑問視する声が相次いだ。

   これに対し、店側は27日のうちに「謝罪 大変申し訳ありません」とのタイトルでブログを更新した。そこでは、すぐに店長が対応しなかったことについて、「ちょうどお店がピーク時間に入っていて、自分が厨房から出るとすべてのオーダーが止まってしまう」「時間が過ぎてそのお客様が帰る時間になっているのも気が付かず」などと説明した。そして、厨房でホッチキスは使わないため混入経路は分からないとしたものの、「お客様が入っていたということなので謝罪いたします」とした。

店長「態度が悪かったつもりはない」

   女性のツイッターをブロックしたことについては、異物混入を訴えた客かどうか分からなかったためだとブログで釈明した。そのうえで、メールと電話番号を教えていただければ、店側から電話するとしている。

   これに対し、女性は、「謝罪というより自分が忙しいという言い訳」とツイートでブログ内容を批判した。

   ツイッター上などでは、店側の「謝罪」についても議論になっている。

   「人が足りなくていっぱいいっぱいなんやな」「叩かれてしまうのはちょっと心苦しい」と理解を示す声もあるものの、手厳しい意見が多い。「反省しているとは到底思えない」「ただ単に対応を面倒臭がっただけ」「企業なりに責任持たなきゃあかんよね」などと書き込まれている。

   「300B ONE」新宿店の店長は、J-CASTニュースの取材に対し、次のように話す。

「当日も本人に会って謝罪しており、態度が悪かったつもりはないです。ブログは、言い訳したわけではなく、そのときの状況を書きました。なかなか手放せず、呼ばれて気づいたことについては、申し訳なく思っています」

1年以上も前の混入を告白

   一方、居酒屋「くいもの屋わん」の横浜市内の店舗については、ツイッターで1年以上も前の異物混入を指摘された。

   12月27日のツイートによると、15年7月20日に店に行き、友人がシーザーサラダを食べたところ、5センチ近くの刃物が混入しており、「口の中ズタズタになった」と訴えた。店側からは、「工場で入ったはずだから店は関係ない」「15%OFFが限界」と説明があっただけだとし、現在に至るまでの対応が不十分だとしている。このツイッターは16年12月28日夕現在、荒れたことを理由に非公開になっている。

   「くいもの屋わん」を運営するオーイズミフーズでは、当時、この店で異物混入の訴えがあったことを認めたうえで、

「金属の破片でしたが、サラダに混入した形跡はありませんでした。もし混入すれば、厨房でお皿に盛ったときに普通は気づくと思います。食べる前に見つかっており、口の中には入れていないと聞いています。この店で15%OFFのクーポンを配るのは、通常のサービスになっています」

と説明。この客から今回のツイートに合わせて店側に連絡はなかったという。

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