制作が遅れた理由は・・・
とはいえ、『6HP』のプロジェクトがスタートしたのは2010年のこと。いったいなぜ、ここまで制作スケジュールが遅れてしまったのか。その理由について、村上さんは16年10月発売の雑誌『美術手帳』(11月号)の中で、
「(過去に一度)22分のCGアニメーションを制作してみたものの、何かが違う!気に入らない!と、完成したにも拘らず、発表もせずに仕切り直し。その後も、紆余曲折、いろいろほんとうにいろいろあって、今に至っています」
と説明しており、同じ文章を12月19日のフェイスブックにも投稿していた。
こうした村上さんの「こだわり」を受け、フェイスブックなどのコメント欄には「楽しみにしています」「まずは見ます、全てはそこから」といった激励のメッセージが数多く寄せられている。
だが、現場のアニメ監督からは手厳しい意見も。『おじゃる丸』や『トイレの花子さん』などの作品で知られる、ベテラン監督の大地丙太郎さん(だいち・あきたろう=60)は26日のツイッターで、村上さんの作品が未完成状態で放送されることを取り上げたニュースを引用しながら、
「ふざけんな! 誰も見るな! 録画もせんでええ! 出来てからやれ!」
と強く批判していた。