獺祭、虫混入・回収で品薄・高値に? 蔵元に質問すると...

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   国内外で高い人気を誇る日本酒の「獺祭(だっさい)」に虫が混入しているケースが見つかり、山口県岩国市内の製造元、旭酒造が自主回収を始めた。これをきっかけに、ネット上で「獺祭」論議が起きている。

   獺祭は、1980年代に廃業寸前にまで追い込まれた旭酒造を劇的に飛躍させたことで知られる。

  • 日本酒の売れ行きは今後どうなる(写真はイメージ)
    日本酒の売れ行きは今後どうなる(写真はイメージ)
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「プレミアが付く」「いやそれほどでない」

   酒米の王様とされる山田錦を最大で23%まで削って品質を高めた純米大吟醸のお酒で、90年に売り出されるとじわじわと支持者を広げた。その後、杜氏に頼らない通年生産の体制を確立し、2000年代後半には東京都内などで販路も確立した。

   現在は、海外でも売れ行きが伸びているといい、若者のアルコール離れで苦戦が続いている日本酒が再び見直されるきっかけにもなった。2015年4月には、オバマ米大統領がホワイトハウスに安倍晋三首相夫妻を招いた晩餐会で乾杯のお酒に選ばれている。

   それが今回、「獺祭」のうち39%削った商品「3割9分720ミリリットル」の1本から虫が混入されているのが見つかったと、16年12月26日に発表された。10月6日に製造されたもので、各メディアの報道などによると、12月20日に滋賀県内の卸売会社から「異物が入っている」と連絡を受けて旭酒造が確認。お酒を瓶に詰めて栓をするまでの工程で混入したと考えられるという。旭酒造では、同じ日に製造されたこの商品9312本について、自主回収することも明らかにした。

   このニュースを受けて、ネット掲示板などでは、「獺祭の今後について」が議論になっている。

   獺祭を支持する声としては、「それでも欲しい人は多いだろう」「かえってプレミアが付く」といった書き込みがあった。一方で、「美味しいお酒だけど、お店でプレミア価格出して飲むほどではない」「なんか最近無理して販売数量増やしまくってる気がする」などと疑問の声も出ていた。

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