「あのような女性になりたいというのが、理想なので」――。クリスマスイブに東京都内で開かれたインテルミラノ所属のサッカー日本代表・長友佑都選手(30)とタレント・平愛梨さん(32)の婚約会見。平さんがここで「理想」として挙げたのが、歌手・さだまさしさんの代表曲『関白宣言』に登場する女性だ。
「めしは上手く作れ いつもきれいでいろ」という男性の命を愚直に守る。そんな「尽くす女」の姿に、一部のネットユーザーは「昭和の理想」だと反発している。
「あのように芯の強い、耐え忍ぶ女性が...」
2016年12月24日の婚約会見、「結婚したら絶対に守るもの」を記者に問われた平さんは、突然「私は...さだまさしさんの『関白宣言』という曲、ご存じですか?」と切り出した。
続けて「あの曲を毎日聞いている」と明かし、「あのような女性になりたいというのが、理想」「本当に最初だけと言われないように、あのように芯の強い、耐え忍ぶ女性が、すごく理想です」と熱っぽく語った。
これに対し、長友さんも「完全に、彼女は(「関白宣言」のような女性に)なれます...というか、もう、なっています」と太鼓判。
「本当に、こんな素晴らしい女性が、この世に存在するんだ、という思いが僕はありまして。言うことがないですね、もう。本当に何でも気を遣って、思いやりがあって、テキパキと動けますし、本当にすばらしいです」
と平さんを手放しで称賛した。
『関白宣言』は1979年にリリースされた。男性が婚約相手に「俺より先に寝てはいけない」「俺より後に起きてもいけない」と結婚後の要望を伝えながら、「愛する女は生涯お前ひとり」と一途を誓う。歌詞に描かれたのは、耐え忍びながらも男に尽くす女、ただ1人の女を愛する男だ。
「今でもそういう人いるんだ」
実際、長友さんが「俺より先に寝てはいけない」と指示しているかどうかは不明だ。一方ツイッターでは、平さんがそんな指示さえ受け入れる女性を「理想」としたことに、
「すごく吃驚した」
「関白宣言の女性って昭和の理想じゃないか」
「衝撃的ですね。。」
と驚きの声が相次いだ。
とくに、女性と思われるユーザーからは、
「こんな女になりたくない」
「今でもそういう人いるんだ」
といったコメントも多く寄せられている。
実は、「関白宣言」で亭主関白ぶりを見せつけていた男性は、さだまさしさんの1994年リリースのアンサー・ソング「関白失脚」で家族にすら相手にされない哀れな中年男となっている。「関白宣言」から「関白失脚」までを1つの流れとして見なければ伝えたいことは分からない――。ツイッターでは、そうした意見も少なくない。