アサヒの「大勝負」は吉か凶か 東欧ビール買収額が話題

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スーパードライ「東欧で拡販」の課題

   今回買収した東欧事業は、チェコの名門ビール「ピルスナーウルケル」が含まれるなど、ブランド力や現地でのシェアは高い。アサヒは10月にも、旧SABミラー傘下だったイタリアの老舗「ペローニ」などのビール事業を約3000億円で買収している。欧州の拠点を一挙に手に入れることで安定的に収益を確保するとともに、自社のスーパードライも拡販したい考えだ。

   しかし、欧州市場は安定しているものの、アジアなどと比べて成長性は劣る。海外展開の実績が少ないアサヒが、東欧事業のブランド力やシェアを守りつつ、欧州での知名度が高いとは言えないスーパードライの販売を伸ばしていくのは容易ではない。また、アサヒは今回の買収費用の一部を借り入れでまかなう計画で、財務が悪化する恐れもある。アサヒの「大勝負」が新たな成長につながるのか、注目される。

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