将棋の三浦弘行九段(42)が対局中に将棋ソフトを不正に使った疑いがあるなどとして日本将棋連盟から年内の出場停止処分を受けたことついて、同連盟が設けた第三者調査委員会は2016年12月26日、「不正行為に及んでいたと認めるに足りる証拠はない」とする調査結果を発表した。
三浦九段は対局中に離席が多かったことなどからソフトを不正に使用していたのではないかという指摘が出た。三浦九段は不正を否定したが、日本将棋連盟は10月に聞き取りを行った上で三浦九段を出場停止処分にしていた。
第三者調査委員会の調査では、疑惑が出た対局の映像分析や三浦九段のスマートフォンを調べるなどした結果、不正の痕跡や根拠はなかったと結論づけた。連盟が行った処分については、処分当時は竜王戦の開幕を数日後に控えており、高い必要性、緊急性があったとして妥当だったとする見解を示した。