クリスマス明けの東急横浜駅で、浮き上がったアルミ風船が駅構内の天井に到達するトラブルが起こった。
幸いアルミ風船は架線に接触しなかったものの、この影響で上下線ともに最大およそ15分の遅れが発生した。通勤時間帯だったこともあり、風船ぐらいで何で止まっているのかと疑問に思った乗客も多かったようだが、東急電鉄広報部は「アルミ風船は電気を変に流してしまい、最悪の場合、断線につながってしまう」と非常に危険な状況だったとしている。
地下駅はとくに危険
東急電鉄広報部によると、アルミ風船は12月26日7時41分、駅構内の天井に浮かんでいたところを横浜駅の係員に発見される。およそ1時間後、現場に到着した電気系統専門の作業員によって撤去された。この間、横浜駅を発着する電車の速度が規制され、上下線で最大15分の遅れが発生した。なぜ、平日のこの時間にアルミ風船が飛んでいたのかは分かっていないという。
東急電鉄の担当者は
「状況次第ですが、アルミ風船が架線に触れると、ショートする可能性もあります。最悪の場合、熱で断線してしまいます」
と話す。
アルミは材質の特性上電気を流しやすい。また、多くの場合、アルミ風船には軽いヘリウムガスが封入されており、手を離すとどんどん上まで飛んでいく。東急横浜駅のような地下駅では、架線に触れる確率も高い。
アルミ風船自体の持ち込みは禁止されていないが、同社の公式サイトには
「浮遊したアルミ風船が鉄道の電線などの設備に接触すると、列車が運行できなくなるなどの影響があります。駅構内にアルミ風船を持ち込む際には、絶対に離さないようお願いします。もし、駅構内で手を離してしまった場合は、すぐに駅係員にお知らせください」
との注意書きがある。
しかし、こうしたことはあまり知られておらず、今回のトラブルに対するツイートの多くは
「アルミ風船が浮遊‥‥????」
「アルミ風船ってなに」
「意味がわからない」
といったものだった。