「燃費性能」には厳しい目も
また、クラストップの1リットルあたり37.2キロ(カタログ値)を誇るという燃費性能については、メディア間で大きく意見が分かれた。
とくに目立ったのが、電気によるモーター走行の特性上、「高速走行時」にはどうしても燃費効率が悪くなってしまうという指摘だ。なかには、「システムの成り立ちを考えると高速燃費にはさほど期待はできない」(レスポンス)など手厳しい意見も見つかった。
ただ、街乗り時の実燃費はほとんどのメディアが評価している。さらに、ノートe-POWER独自の「ワンペダルドライブ」を駆使すれば、より燃費効率を向上させることが可能とする意見もみられた。
e-POWERの斬新な運転感覚は「面白い」
ここまで見てきた、各メディアのノートe-POWER評をまとめると、総じて高い評価が与えられていたのは「運転感覚の斬新さ」と言えそうだ。とくに、特筆モノの「加速性能」や「ワンペダルドライブ」については、純粋に「面白い」とシンプルに評するメディアも目立った。
実際、一般の試乗者がツイッターに寄せた感想をみても、
「試乗したときこれはすごく新しいと思った」
「(乗り味は)まさに未来の車といった感じ」
「乗って面白い車でした」
といった投稿が数多く見つかる。その上で、「ぜひ1度試乗してみるべき」などと呼びかけるユーザーすら出ていた。
世界で自動車に関する環境規制が強まるなか、既存のハイブリッド車を「エコカーではない」として、減税などの補助対象から外す動きも出ている。そうした中で、いずれやってくるであろう100%電気自動車の社会の手前で、充電の手間を省きつつも電気自動車由来の100%モーター駆動を実現したe-POWERには、
「これからの自動車市場において『主流の動力システム』になるのではないか」
という期待も広まっている。
ノートe-POWERの詳細は日産の公式ホームページで。