女優・新垣結衣さんが2016年12月31日に放送される「第67回NHK紅白歌合戦」の審査員に決まり、ある「サプライズ」の可能性が浮上している。
それは、人気ドラマ「逃げる恥だが役に立つ」(TBS系)の「恋ダンス」を歌手・星野源さんとともに披露すること。星野さんの紅白演奏曲は、同ドラマ主題歌の「恋」だ。実現すれば制作局の垣根を越えたコラボレーションになるが、ネット上では「万が一があるかも」とにわかに期待が高まっている。
NHKは「考えていません」と言うが...
新垣さんの審査員決定は12月21日、東京都内で行われた定例放送局長会見で発表された。デイリースポーツ(電子版)や産経新聞(電子版)の報道によると、木田幸紀放送総局長は会見で「今年1年活躍した人に来てほしい。星野源さんも出場するので」と選出の決め手が「逃げ恥」であったことを示唆。
「一緒に(ダンスを)やることは考えていません」と星野さんとの共演は否定したものの、「星野さんが歌うのはドラマ主題歌の『恋』ですから、お楽しみに」と意味深なコメントを残した。なお、紅白の曲順は25日に発表され、星野さんは出場歌手全46組中35番目に登場することが決まった。
「逃げ恥」は20日に最終回を迎え、最終回は関東地区の平均視聴率が20.8%、関西地区の平均が22.5%と、いずれも高い数字を記録(ビデオリサーチ調べ、世帯視聴率)。
中でも、ドラマのエンディングで星野さんと新垣さんら出演者が「恋」に合わせて踊るシーン「恋ダンス」は一大ブームを巻き起こした。YouTubeに多くの「踊ってみた」動画が投稿されるなど、ドラマ以外にも広がりを見せている。
そんな中決まった新垣さんの紅白出演。ファンはやはり、星野さんとの共演を期待しているのか、
「万が一があるかもしれない」
「すごい紅白になるな」
「あるの、わかってますよ」
といったツイートが続々寄せられている。
過去には局の垣根を越えたコラボもあり
一方で、「局も違うし、審査員と出場歌手では動き方が違うし...」といった趣旨の指摘も少なくない。
しかし、諦めるのはまだ早い。審査員が出演歌手と共演した例は過去にある。14年の紅白で審査員を務めたタモリさんは番組中、松田聖子さんとともに壇上に上がり、歌声を披露。
「私は司会もやったし審査員もやって、あと紅白では歌うことだけだったんです」と笑いを取って場を和ませた。
出演者のパフォーマンスに参加したケースもある。エアーバンド「ゴールデンボンバー」は15年の紅白ステージで、審査員でお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんを担ぎ出した。又吉さんはそこで、着ていた着物を脱がされたり、メンバーと相撲をしたりと大活躍している。
また、テレビ東京系の人気アニメ「妖怪ウォッチ」のキャラクターが14年の紅白に出演するなど、局の垣根を越えたコラボレーションもあった。
先例はあり、「役者」もそろっている。NHKは、「逃げ恥」ファンの期待にどう応えるのだろうか。