同じOEMでもSUBARU「ジャスティ」は...
同じようにダイハツ「トール」のOEM供給を受けているSUBARUのコンパクトカー、新型「ジャスティ」も、「BIG Pleasure Compact」をコンセプトに、運転しやすさと快適な室内を両立させ、後席両側にスライドドアを採用。やはり「スマートアシストII」も標準装備して、2016年11月21日に発売した。
ただ、受注状況はさえない。SUBARUは「(販売実績は)まだ集計が済んでいません」としたうえで、「残念ながら、(トヨタの「ルーミー」「タンク」のように)爆発的というほど売れてはいません」と話す。
「ジャスティ」の月間販売目標台数は500台。もともとの販売目標も「多くはありません」という。スバルの主力は、「インプレッサ」や「レガシー」「WRX」といった2000CC前後のSUV(スポーツタイプの多目的車両)やワゴンタイプで、小型車はいわば補完的な車種だ。販売サイドはむしろ、10月に発売した新型「インプレッサ」のほうに力が入っているようだ。
とはいえ、デザインや性能などにそれほどの違いのない「ミニバン4兄弟」の中で、これだけトヨタの「ルーミー」と「タンク」が売れているのは、やはり「TOYOTA」のブランドであり、販売力であり、根強い「TOYOTAファン」の存在があるのかもしれない。
そうした販売状況に、ツイッターなどでは、
「おいおい、ロゴ替えただけでこれかよ」
「トヨタさまさまだなw」
「車体そのものより、メーカー自体の信頼性と販売力違いってことか」
と、「トヨタの力」をあらためて認識する声が多い。一方で、
「トヨタは売れれば、それでいいの? 正直、あの手のコピー商品見るとなんだかなぁとは思う」
「トヨタのクルマはどれも他社のコンセプトのモノばかり」
「俺はスバルはスバルらしくあってほしいと思っている!」
など、「OEM」という手法に懐疑的な見方も寄せられている。