ダイハツ「トール」、トヨタブランドで大ヒット 「ルーミー」「タンク」が目標の5倍

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   トヨタ自動車の新型の小型乗用車「ルーミー」と「タンク」の受注台数が、2016年11月9日の発売から1か月で、ルーミーが約1万8300台、タンクは約1万7600台に達し、それぞれ月間販売目標(各3750台)の4.9倍、4.5倍にのぼった。

   「ルーミー」と「タンク」はともにトヨタの子会社であるダイハツ工業の新型の小型車「トール」のOEM(提携先ブランドによる生産)。また、SUBARU(富士重工業)の新型車「ジャスティ」もトールのOEMで、いわば「4兄弟」のような存在だが、売れ行きはトヨタブランドが断トツだ。

  • トヨタ「ルーミー」と「タンク」が売れている!(トヨタのニュースリリースより)
    トヨタ「ルーミー」と「タンク」が売れている!(トヨタのニュースリリースより)
  • トヨタ「ルーミー」と「タンク」が売れている!(トヨタのニュースリリースより)

トヨタへのOEMは「ブーン」に続き2度目

   発売以降、売れ行きが好調なトヨタ自動車の「ルーミー」と「タンク」は、企画・設計、開発、デザイン、製造に至るまでのすべてを、ダイハツ工業が手がけた。

   コンパクトでルーフが高めのボディにパワースライドドアを備える新型の小型乗用車。ルーミー、タンクとも、広々とした室内空間と走りのよさが売りの、「1LD‐CAR(ワン・エル・ディー・カー)」をコンセプトにした、5人乗り。

   いずれも、ダイハツがOEM供給した「ミニバン」だが、その違いは外観で、ルーミーのデザインは「品格と艶やかさ」を、タンクは「ダイナミックさとアグレッシブさ」を表現しているという。

   発売から1か月にあたる12月8日時点で、ルーミーの受注台数が約1万8300台、タンクが約1万6700台にのぼった。ダイハツが開発した衝突回避システム「スマートアシストII」の搭載の評判も上々のようだ。

   元々のダイハツの小型車「トール」は、「家族に絶妙新サイズ」がキャッチフレーズ。「軽自動車」で培ったパッケージング技術を応用し、コンパクトな外形ながら、ゆとりある室内空間を実現して小型車クラスに適用した。

   トールの月間販売目標は1000台だったが、12月8日までの受注状況は、約2500台と、こちらも好調だ。ただ、OEM先のトヨタには及ばない。

   ダイハツにとって、トヨタの小型車へのOEM供給は16年4月に発売したトヨタの3代目「パッソ」(ダイハツの「ブーン」)に次いで2度目。「軽自動車」のダイハツにとっては小型車への技術力と販売力のノウハウ蓄積につながり、かつトヨタの販売力によって販売台数が見込めることから、開発力の向上と資金効率のアップが図れる。トヨタグループにとっても「いいことづくめ」ということらしい。

姉妹サイト