咳を受けた服の袖はどうするの?
厚生労働省もウェブサイトで、インフルエンザの飛沫感染拡大を防ぐ対策として以下の「咳エチケット」の徹底を呼びかけている。
「咳やくしゃみを他の人に向けて発しない」
「とっさの咳やくしゃみの際にマスクがない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を覆い、顔を他の人に向けない」
「手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗う」
一方、咳・くしゃみを受けた服の袖はどうしたらいいのだろうか。深谷さんはこう説明した。
「洗濯した後にインフルエンザウイルスが残ったというデータは見たことがありませんから、洗濯すればひとまず安全と言えるでしょう」
市販の洗濯洗剤には、行政機関や消費生活センターが商品テストを委託している研究機関の試験を通ったものがある。
しかし、洗濯できない衣服もある。その場合は深谷さんはこうアドバイスした。
「次亜塩素酸ナトリウム液(編集部注:花王の『ハイター』などが除菌液として市販されている)を使う方法がありますが、若干の漂白作用があるので衣類への使用には注意が必要です。そのほか、85度のお湯に1分間浸す熱湯消毒や、クリーニングに出す方法もありますよ」